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法華経の詩

法華経の詩(46)

薬草喩品 第五(5)

世尊なる仏は
長老である魔訶迦葉(まかかしょう)に
さらに続けて告げた

仏としての私は
すべての者に悟りを得させ
苦しみの多い世において
安穏に暮らせるために この世に生まれた

ここで この世における種々の薬草の大きさ
すなわち 小さなもの 中くらいのもの
大きなものの 意味するところを語ろう

小さな薬草といわれるものは
汚れない教えを聞き尊び
神々の天の世界に生まれるもの

中くらいの薬草といわれるものは
独り山林に住み
静かに心を見つめて禅定に入り
涅槃の心を得たもの

大きな薬草といわれるものは
仏のもとに集い
まさに仏となると決意し 努力精進するものをいう

さらにまた
この世における二つの木の意味も語ろう

自らの仏子(ぶっし)を悟り
慈悲を重んじて 仏となることを確信したもの
これを小樹という

法輪としての
教えを説くことを不退転の心とし
多くの人びとを苦しみから解放し
幸せの道をえさせてあげる人
これを大樹という

この三草二木(さんそうにもく)のたとえを
心に深くとどめ 仏の教えなる法雨を受け修行すれば
やがてみな 仏となるであろう