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法華経の詩

法華経の詩(41)

信解品 第四(7)

この時
長老である魔訶迦葉(まかかしょう)は語った

世尊なる仏は
宏大な教えの持ち主であり
誰一人として並ぶ者のない
威厳を持ち

偉大な神通力を備えていて
いかなる迫害を受けても
堅く心を動かさない

仏は 常に世間に順応し
世間をよく理解する
世間解(せけんげ)を持ち
この世の物事に執着を起こして
迷いの道に生活する者たちのために
教えをお説きくださった
仏は
教えの王者であって
すべてのこの世における観自在者であり
私たちを幸せの道に誘うことのできる
王でもあります

仏は 私たちのさまざまな生き方や
心の姿の段階をお知りになり
その様子を知って臨機応変に
さまざまな行為を示され
幾千とも知れぬ因縁によって教えを語られました

仏は この世に存在するすべての者や人間たちの
幾転生して修行してきた 
その生き方をお知りになり
みな仏になれるという最高のさとりとしての
一乗の教えを示されました

私たちは教えを聞く声聞(しょうもん)から
今 迷いを去った
真の阿羅漢(あらかん)になったのです

(信偈品了)