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扉の詩

(245)「つつしみ深さ」

人は
疲れていたり
苦しかったり
思うように
ならないとき

つい
それを顔に出して
相手に
怒りをぶつけてしまう

仕方ないときも
あるかもしれない
でも
つつしみのない
ふるまいは

相手を 不快に
するばかりでなく
自分の心も
よごしてしまう

よごれた心から
見えるものは
きれいな
世界ではない

つつしみ深く
そよ風を受けて
やさしさの
花を 手の取る