扉の詩
(242)「心を染める」
初春を迎えると
人は新たな思いに
心を染める
その色も
やがて あせて
初心を
忘れてしまう
ときがある
朝は
笑顔色なのに
夕べには
怒り色に
染まるときがある
いらいら色に
染まっても
優しさ色に
もどるとき
自らが
何色に染まるかを
正して決める
そして
自らの美しい色を
ずっと
もち続けたいと思う
あの寒風にほほえみ
松の緑のように