扉の詩
(228)「ほほえみ返す」
名も知らない
小さな花
その場所に
最善を尽くして
咲いている
陽のあたらない
そんな
場所でも
輝いて咲いている
雨の日も
風の日も
時には踏まれても
不平を言わない
やがて
静かに立ち直り
澄んだ空を
見つめている
花のこころに
きれいな空が映る
花のほほえみに
雑念がない
汚れがない
私もそうありたいと
花に
ほほえみを返す