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仏事の心構え(132)

仏像の見方について 12 菩薩2

今月は菩薩の2回目で、「文殊菩薩」です。

文殊菩薩の仏像を見分けるのは、比較的簡単です。
右手に剣を持ち、左手には経巻を持っています。

一番特徴的なのが、獅子(しし)に乗っていることです。
獅子の背中の上には蓮の形をした台(蓮華座・れんげざ)があり、
その上に坐(ざ)を組んで座っています。
獅子に乗っている文殊菩薩を「騎獅(きし)文殊」というようです。

なぜ獅子に乗っているのかというと、
文殊菩薩は知恵の仏様と知られていますが、
その知恵の勢いが盛んなさまや、畏れるところのないさまを表しているようです。

右手に持っている剣は、鋭い知恵のありさまを表し、
経巻は知恵そのものを表しているわけです。
すべてが知恵の象徴として表されているのです。

仏教の目的は、この知恵を得るためにあります。
その知恵を極めた文殊菩薩ゆえに、釈迦如来の手助けができたのでしょう。
ですから、釈迦如来の脇侍として、尊重されたのです。
有名な言葉に「3人よれば文殊の知恵」があることからも察することができます。

文殊菩薩は、生まれた時に身体が紫金色をしていて、
小さい頃から非常に頭のよい子であったようです。

> 出家して学道に志すと、この文殊菩薩にかなう人はいなかったようで、
その知恵のすぐれたところから、第2の仏陀とも呼ばれたそうです。

文殊菩薩の姿は獅子に乗った姿ばかりでなく、童子の姿をしたものもあります。
天台宗を開いた最澄が唐へ行き、その帰りに日本へ伝えたとされています。
この姿はとらわれない清純さを表しているようです。

また、5つのまげを結った文殊菩薩もいて、
この5つのまげは、大日如来の5つの知恵を表しているとも言われています。

知恵とは知識を体験までに深めたもので、
多くの人を導き、苦しみを救いとる力があるのです。

そんな知恵を得たのが文殊菩薩です。
知恵を得たい人は、文殊様を信仰することですね。