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お釈迦様の生涯

釈尊の願い(128)

イラスト・山中一正

神々との対話

ブッダはこの世の人びとだけに教えを説いたのでなく
天にいる神々にも教えを説いた
唯我独尊というが天にもその導きの光を放っていたのだ

あるときブッダが
サーヴァッティーのジャータ林の園(祇園精舎)に
おられた時のことである

ある神が夜更けに
身を黄金に光らせ まわりを明るく照らしながら
天から降りて来た
そしてブッダに近づいて傍らに立ち
老いについて質問をした

老いに至るまで何が善いことなのでしょう
老いに至るまで何を確立すれば善いことなのですか
何が人々の宝であり
何が盗賊も奪い去りがたいものなのでしょう

ブッダは答えて説いた

老いに至るまで戒めを持つのは善いことです
老いに至るまで信仰を確立することは善いことです
明らかな智慧(ちえ)は人びとの宝であり
福徳は盗賊も奪い去りがたものです

また神が尋ねた
旅人にとっての友は何でしょう
わが家における友は何でしょう
事が起こったときの友は何でしょう
来世における友は何でしょう

ブッダは静かに説いた
旅人の友は隊商の仲間でしょう
わが家における友は母親です
事が起こったときに
幾度も友となる者は朋友でありましょう
そして来世における友は自分の作った功徳なのです
相手に慈しみの思いを与え 自らを戒めてこそ
功徳が積まれます
その功徳が死後 天に生まれる因(いん)となり
功徳を積んだ人に友として福をもたらすのです

神はほほえみ納得して 天に帰っていった