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お釈迦様の生涯

釈尊の願い(127)

イラスト・山中一正

シャカ族の滅亡(その2)

シャカ族から辱しめを受けたパセーナディ王は
その辱しめゆえに
彼らを殲滅(せんめつ)する思いが捨てきれず
四度 四軍を引いてシャカ国に向かった

三度 仏陀は自らの国を守ろうとしたが
四度目には守ろうとはしなかった

弟子であったモッガラーナが言った
私の神通力でシャカ族のために
カピラの城を大きな鉄の網でおおい
彼らにこの城を見えないようにして守りたいのですがと

仏陀は
シャカ族は今日 宿縁すでに熟し
今まさに報いを受けなくてはならない
幾年月が過ぎてもなした行為の報いは
消えることはないのだと語った

コーサラ国の王をだまして
婢女(ひじょ)に産ませた子を家柄の良いものと偽り
その上その女から生まれた王子を
辱しめた報いは受けなくてはならない
原因結果の法則として
悪なる行為は悪なる報いを受けるのだ

そうしてシャカ族は皆殺しに合った
みな悲惨な最後であった
その悲惨さに弟子のアーナンダがその理由を仏陀に問うた

仏陀は言う
シャカ族の人びとは昔 村人を多数傷つけたことがあった
コーサラ国の王をだました報いとこの報いを今受けたのだ
罪を犯したものは一時的に助かったとしても
その報いは必ず受ける時がくる
あのパセーナディ王も七日後に火に焼かれて
無間地獄に落ちるであろう

怨みに報いるのに怨みによってしても
決して怨みは息(や)むことはない
その怨みを捨ててこそ息むのだ
これは永遠の真理である