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お釈迦様の生涯

釈尊の願い(114)

イラスト・山中一正

毒の根である怒り

マガダ国に
ダナンジャニーという女性がいた
彼女は在家のままで仏陀に帰依し
仏陀に絶対の信頼を寄せていた

彼女の夫はバラモンで
夫は妻が仏陀に帰依していることが
面白くなかった

彼は妻に怒りを込めて言った
貴さまはいつもあの沙門(しゃもん)ゴータマを
誉めたたえているが
今日こそおれが行っておまえの師を論破してやる

妻ダナンジャニーは
それはむだだと思います
あの仏陀を論破できる人は
世界中のどこにもいないでしょう

夫はさらに不機嫌になり怒りを抑えられず
仏陀のいる竹林精舎に出かけていった

仏陀に会うとバラモンは挨拶した後に
問うて言った
何を殺せば幸福に寝られ
何を殺せば悲しむことがないのか
ゴータマよ あなたは如何なる殺害を称賛するのか

仏陀が殺生を禁じていたために
皮肉って質問したのである
これを察し仏陀は怒りに満ちたバラモンに言う
怒りを殺せば幸福に寝られ
怒りを殺せば悲しむことがない
バラモンよ
毒の根である怒りを殺すことを聖者は称賛するのだ

バラモンは心中を見破られたことを恥ずかしく思い
また適切な説法に怒りを消しその場で仏陀に帰依した

これを聞いた妻ダナンジャニーは喜び
さらに仏陀への帰依を深めた

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