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年中行事を語る

8月13日〜 お盆

「お盆」についてお話をいたします。
お盆のいわれについてごく簡単にお話をしましょう。

まずお盆という名ですが、盂蘭盆(うらぼん)を訳してお盆というのです。
この盂蘭盆は梵語では「ウランバナ」といい、日本語に訳せば、「倒懸」(とうけん)という意味になります。 倒懸とはさかさまにつるされたような苦しみをいい、餓鬼道に落ちた苦しみを現しているのです。

餓鬼道とは慳貪(けんどん)といって、けちで欲深く生きたものが死後に行く世界です。
お布施ができない、愛を与えることができない、ということです。

特に餓鬼道の中に、炬口鬼(ここうき)という者がいます。
これはもっとも罪の深いものが重い苦しみを受けるのですが、その様はお腹がすいて何かを食べようとすると、 口から火がでて、食べ物が焼けてしまい何も食べられず、骨と皮ばかりになってやせてしまって鬼のような顔になるのをいいます。

そこに堕(お)ちた目連の母をどう助けるか、がお盆の由来になります。

目連はお釈迦さまの十代弟子の一人で、神通代一とされていました。
あるとき目連が亡くなった両親をその神通力で見ると、
父は幸い天に生まれて、安らかに修行を行っています。
ところが母は天のどこにもいません。

そこで地獄の世界を見ると、餓鬼道に落ちているではありませんか。
目連は母を哀れに思い、神通力でご飯を母にささげました。
しかし、そのご飯も焼けて炭になってしまい、食べられません。
そのことを目連はお釈迦さまに相談しました。

するとお釈迦さまは、

目連よ。あなたの母は、慳貪の行いが深かったために、
あなた一人の力では救ってあげることはできないのだ。

この7月15日、大勢の僧が修行を終える。
修行を終えた僧たちは心の力が清らかで強い。
そのものたちに力をかり、百味の飲食(おんじき)を器に盛り、
母のために供養してもらうのだ。

この力によってあなたの母は救われよう。

といわれました。

そこで、目連はお釈迦さまのいうとおり、
7月15日に法要を営み、母を餓鬼道から救ったのです。

このお話から、お盆の15日に、百味の飲食をお供えし、お経をあげて先祖さまに供養することが始まったのです。 日本では、657年の大和の飛鳥寺で始まったのが最初であると言われています。

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